21世紀初頭の現在、国や地域を超えた地球規模での経済活動、いわゆるグローバリゼーションの進行に伴い、価値観が多様化し固定的な価値観に基づく活動は変更を余儀なくされています。そして、価値がいまや操作対象となり、いかに新しい価値観を生み出すかが経済活動のひとつとして認められつつなっています。このような価値観の流動化は人工物の設計、生産、利用と深い関わりをもつ一方で、価値観は存在する人工物や組織といった環境の中での人々の活動によって形作られています。すなわち、存在する人工物の体系が価値観を育み、人工物の多様化は価値の多様化と相互に関係しています。人々の作る組織も同様な関係をもっています。現在、組織構造は旧来の階層的かつ固定的構造から自律分散かつ動的なネットワーク構造へと急速に変化を遂げています。多様な価値を許容しうる構造が必要であり、またそのような構造がまさに新しい価値観を導いています。 以上のような見地から、本研究部門では,価値を人工物の体系、人々の関係構造、そしてその両者を結びつける設計、生産、利用という活動と相互依存のものと位置づけ、新たな価値創成が可能なシステムを見出すことを目指します。
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